2025年現在で最も注目すべき中華キーボードメーカーの実力を徹底分析。Keychron、Royal Kludge、Akko、EPOMAKERなど人気ブランドの特徴と選び方を詳しく解説。初心者から上級者まで、コスパ最強の一台が見つかります。
はじめに
中華キーボード市場は近年急激な成長を見せており、高品質で多様な製品を提供するメーカーが続々と登場しています。これらのメーカーは、従来の高価格帯メカニカルキーボードの常識を覆し、手頃な価格で高機能な製品を次々とリリースしています。「安い」「種類が多い」「メカニカルなのに低価格」など魅力はたくさんありますが、品質や配列、使い心地について疑問を持つユーザーも多いのが現状です。
本記事では、2025年現在で最も注目すべき中華キーボードメーカーの最新動向と実力を徹底分析し、それぞれのブランドの特徴や注目製品をご紹介します。初心者から上級者まで、自分に最適な一台を見つけるための指針を提供いたします。
中華キーボード市場の現状と魅力
急成長する中華キーボード市場
「中華キーボード」とは、中国メーカーが製造・販売しているキーボードの総称で、有名メーカーでなくても優れた機能やデザイン性を備えた製品が多く、特に自作PCユーザーやガジェット好きの間で人気が高まっています。これまでメカニカルキーボードといえば高額な製品が主流でしたが、中華メーカーの参入により価格競争が激化し、ユーザーにとって選択肢が大幅に増加しました。
中華キーボードの3つの魅力
コストパフォーマンスの優秀さ 中華系のキーボードは打感も音もそんなに悪くなく、複数台持つにはコストが魅力的です。同等の機能を持つ日本ブランドの製品と比較すると、価格差は2倍以上になることも珍しくありません。
豊富なカスタマイズオプション EPOMAKERは、特にカスタムキーボードキットの分野で有名なメーカーで、DIY志向のユーザー向けにキーボードのパーツやツールを多く取り揃えており、自分で組み立てる楽しさを提供しています。ホットスワップ対応モデルが多く、初心者でも気軽にカスタマイズを楽しめます。
技術革新への積極的な取り組み 最新のワイヤレス技術、RGBライティング、ガスケットマウント構造など、従来は高級キーボードでのみ採用されていた技術を手頃な価格で実現しています。
2025年注目の中華キーボードメーカー5選
1. Keychron（キークロン）- クオリティとデザインの両立
メーカー概要 Keychronは、中国の深センを拠点とするキーボードメーカーで、2017年に創設された比較的新しいブランドです。キーボード愛好家たちが「本当に使いたいものを自分たちで作ろう」という想いから立ち上げたブランドで、その理念と品質の高さが世界中のユーザーの目に留まり、一気に注目を集めました。
注目ポイント 特にワイヤレスメカニカルキーボードで有名なメーカーで、Appleのデバイスとの互換性が高く、Macユーザーからの支持も得ています。Mac／Windows両対応でスイッチ1つで切り替え可能な製品が多く、付属のMac用キーキャップもあり、Apple製品との親和性が高いのが特徴です。
代表的な製品
- K6 Pro: コンパクトながら操作性とカスタマイズ性に優れており、長く使える中華製キーボードを求める方にうってつけです。
- K8シリーズ: Mac配列なのでそのまま移行できて打鍵感も最高の製品です。
2. Royal Kludge（RK）- ゲーミング特化の実力派
メーカー概要 RK ROYAL KLUDGEは中国のメーカーで、日本での販売は意外に長く、2018年頃には販売実績がありました。ゲーミング用途に特化した製品開発で定評があり、コンパクトサイズからフルサイズまで幅広いラインナップを展開しています。
注目ポイント 60%サイズのコンパクトキーボードとして多くのユーザーに選ばれているRK61は、省スペースながらも必要最低限のキーはしっかり備わっており、特にデスクを広く使いたい人やミニマルな作業環境を好む方におすすめです。
代表的な製品
- RK61 Plus: コンパクト60%レイアウトの人気モデル
- M87: ファミコンのようなカラーリングが特徴的で、LCDディスプレイとマルチメディアキー、つまみ（ノブ）を2つ備えた珍しい日本語配列のキーボードです。
3. Akko（アッコ）- デザイン性とカスタマイズ性の融合
メーカー概要 Akkoは、カスタムキーボードやオリジナルデザインのキーキャップで知られるメーカーで、個性的でカラフルなデザインの製品が多く、特に日本や韓国などアジア市場で人気があります。AKKOは中国のキーボードパーツメーカーで、独自のキースイッチやキーキャップが魅力のメーカーです。
注目ポイント ユーザーがスイッチやキーキャップを交換しやすい設計がされており、カスタマイズの自由度が高いのが特徴です。加えて、限定モデルやコラボレーションモデルも頻繁にリリースしており、コレクター心をくすぐる製品が揃っています。
代表的な製品
- 5075S: 打鍵感、デザイン性、機能性の三拍子が揃ったハイグレードモデルとして注目されており、75%レイアウトで省スペースながらも矢印キーやFキーをしっかり搭載しています。
- 3068: スキのない中華製メカニカルキーボードとして評価が高く、この価格帯にしては高品位で上品な打鍵感を実現しています。
4. EPOMAKER（エポメーカー）- 革新的技術の先駆者
メーカー概要 EPOMAKERは中国のブランドで、評判も良く、ユーザー数も多い人気のキーボードメーカーです。数々のPCキーボード関連製品をリリースしてきたEpomakerは、2025年1月の最新モデルを含め、リリースラッシュ状態に突入しています。
注目ポイント カスタムスイッチやキーキャップの選択肢が豊富で、自分好みのキーボードを作りたいというニーズに応える製品を多く展開しています。また、クラウドファンディングを活用して新製品の開発も積極的に行っており、ユーザーのフィードバックを取り入れた製品改良が行われています。
代表的な製品
- TH99: 重量感のありしっかりとした素材を使われているキーボードで、有線、2.4GHzワイヤレス、Bluetooth5.0を備えて幅広いシーンで活用できます。
- Luma84: ブランドとして2作目となるロープロファイルメカニカルキーボードで、アルミニウム合金を使用し、5層の音響フォームとガスケットマウント構造を備える本格的な構成です。
5. e元素（ようそ）- エントリーモデルの定番
メーカー概要 e元素（ようそ）は格安中華製メカニカルキーボードの代表的なブランドで、通常使いにもゲーム用途でも使える最初の一台におすすめのメーカーです。他の格安中華キーボードがクオリティを高め、だいたい1万円前後の商品を展開していることが多い中、e元素は相変わらず5000円前後の価格帯の製品で戦っています。
注目ポイント e元素はかなり前からホットスワップに対応していますが、他の中華キーボードのホットスワップとは少し違って、基盤に直接ぶっ刺すような形状になっており、コストカットは出来ている反面、抜き差しに非常に力がいる大味な設計になっています。
代表的な製品
- Z-88: 4,000円以下で買える「ちゃんと使える」格安メカニカルキーボードとして人気があります。
中華キーボード選びの重要ポイント
キー配列の確認
初心者には「日本語配列（JIS）」がおすすめで、慣れていないと英語配列（US）は戸惑うことも多いため、購入前に配列の写真を必ずチェックすることが重要です。
スイッチタイプの選択
中華キーボードの魅力はやっぱり「メカニカル」で、打鍵感がよく、キーが長持ちします。音が気になる人は静音軸（赤軸・茶軸）を選ぶと良いでしょう。
サイズとレイアウト
テンキー付きが必要ならフルサイズ、コンパクトが良いなら60%や75%配列を選びましょう。持ち運び重視なら小型モデルが快適です。
カスタマイズの楽しさ
簡単カスタマイズの方法
中華キーボードの楽しみ方のひとつが「カスタマイズ」で、難しそうに見えて実は簡単です。AmazonやAliExpressで豊富なキーキャップが売られており、カラーを変えるだけで印象ガラッと変わります。
ホットスワップ対応モデルなら、はんだ不要でスイッチを交換可能で、赤軸から茶軸など、自分好みにカスタマイズできます。
購入時の注意点
品質のばらつき対策
Amazonや国内正規販売店なら返品・交換が可能なので、開封直後は必ず動作チェックを行うことが重要です。商品画像で「Enterキーの形」や「記号位置」をよく確認し、レビューやQ&Aも参考にしましょう。
サポート体制の確認
信頼性の高いサイトや代理店を選ぶことで、トラブル時の対応も安心です。価格が安い分、初期不良や耐久性に不安を感じる声もありますが、信頼できるブランドを選べば問題なく使えるケースが多いです。
まとめ：あなたに最適な中華キーボードの選び方
中華キーボードは「安くて高性能」「見た目も良し」「カスタマイズも楽しめる」と、初心者にもメリットがたくさんあります。結論として、中華製キーボードは「コストを抑えつつ性能も重視したい人」には非常に魅力的な選択肢です。
2025年現在、中華キーボードメーカー各社は技術力を向上させ、品質の安定化に取り組んでいます。Keychronの洗練されたデザイン、Royal Kludgeのゲーミング特化、Akkoの個性的なカスタマイズ性、EPOMAKERの革新的技術、e元素の手頃な価格帯と、それぞれに明確な特色があります。
最初は不安もあるかもしれませんが、この記事で紹介したポイントを押さえれば失敗のリスクはかなり減らせます。まずは手頃なモデルから、キーボードの世界を楽しんでみてください。
製品のスペックやレビューをよく確認し、自分の用途と予算に合ったメーカー・モデルを選択することで、満足度の高いキーボードライフを送ることができるでしょう。
