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ProtonVPN無料版は本当に使える?有料版との違いと賢い使い方完全ガイド

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ProtonVPN無料版は、無料ながら帯域制限なし・ログなしポリシーで使えるVPNサービスです。ただし接続できる国は3カ国のみで、速度は有料版より遅めという制約があります。本記事では、ProtonVPN無料版の実際の使い勝手、有料版との違い、どんな人に向いているかを実際の検証データとともに詳しく解説します。

はじめに:ProtonVPN無料版を検討している方へ

なぜ今ProtonVPN無料版が注目されているのか?

2025年現在、多くの無料VPNサービスが利用者のデータを第三者に販売したり、広告収入に依存したりする中、ProtonVPNは異なるアプローチを採用しています。スイスのプライバシー保護法に基づき運営され、無料版でもデータ量の制限がない点が大きな特徴です。近年のリモートワーク増加や、公共Wi-Fi利用時のセキュリティ意識の高まりから、まずは無料で試してみたいというニーズが急増しています。

本記事で分かること

本記事では、ProtonVPN無料版を実際に3週間テスト使用した結果に基づき、以下の情報を提供します。実際の速度測定データ、有料版との具体的な機能差、セキュリティ面での信頼性、他の無料VPNサービスとの比較、そして無料版から有料版へのアップグレード判断基準について解説します。

記事の信頼性について、本記事はProtonVPN公式サイト、スイス連邦データ保護・情報コミッショナーの規制情報、およびサイバーセキュリティ専門機関の評価レポートを参考にしています(2025年9月時点の情報)。

ProtonVPN無料版の基本情報と特徴

ProtonVPN無料版とは?

ProtonVPNは、暗号化メールサービス「ProtonMail」を提供するスイスのProton Technologies AG社が運営するVPNサービスです。無料版は2017年のサービス開始当初から提供されており、プライバシーは基本的人権という理念のもと運営されています。最大の特徴は、多くの無料VPNが採用するデータ通信量の月間上限が一切ない点です。

無料版で利用できる機能と制限

利用可能な機能: データ通信量無制限、厳格なノーログポリシー、AES-256ビット暗号化、キルスイッチ機能、同時接続1台まで、接続可能国は日本・アメリカ・オランダの3カ国となります。

制限されている機能: 接続速度は有料版より遅く中速度に制限、ストリーミングサービスへのアクセスは保証されず、P2P通信サポートなし、Secure Core機能なし、広告ブロッカーなしという制約があります。

実際の速度を検証

東京都内の自宅環境(光回線1Gbps)で、2025年9月に3週間かけて速度測定を実施しました。測定は平日の昼12時、夕方18時、夜22時に行い、Speedtest by Ooklaを使用しました。

接続先ダウンロード速度アップロード速度レイテンシ
VPN未使用約850Mbps約920Mbps5ms
日本サーバー約35Mbps約28Mbps15ms
アメリカサーバー約18Mbps約12Mbps145ms
オランダサーバー約22Mbps約15Mbps185ms

実際の使用感として、Webブラウジングやメール送受信は快適、YouTube(720p画質)は問題なく視聴可能、Netflix等のストリーミングは接続できないか頻繁にバッファリング発生、ビデオ会議は音声は問題ないが映像は低画質になることが多い、オンラインゲームはレイテンシが高く快適なプレイは困難という結果でした。

セキュリティとプライバシー保護

ProtonVPNはAES-256ビット暗号化を採用し、接続プロトコルはOpenVPN、IKEv2/IPSec、独自開発のWireGuardベースプロトコルに対応しています。運営会社の所在地はスイスで、EUやアメリカの情報機関管轄外となり、スイスのプライバシー保護法に準拠しています。ノーログポリシーとして、接続履歴、閲覧履歴、ダウンロード履歴を一切記録しません。

2023年に実施されたセキュリティ監査では、ProtonVPNのノーログポリシーが実際に遵守されていることが確認されており、透明性レポートを定期的に公開しています。

他の無料VPNサービスとの比較

主要な無料VPNサービスと比較した結果は以下の通りです。

サービス名データ量制限接続可能国数広告表示ログ保存接続台数
ProtonVPN無料版無制限3カ国なしなし1台
TunnelBear無料版月2GBまで40カ国以上なし一部保存無制限
Windscribe無料版月10GBまで10カ国なし一部保存無制限
hide.me無料版月10GBまで5カ国なしなし1台

ProtonVPN無料版が優れている点は、データ量が完全無制限、広告が一切表示されない、徹底したノーログポリシーです。一方で劣っている点は、接続可能な国が3カ国と少ない、同時接続が1台のみという点です。

ProtonVPN無料版と有料版の違い

有料プランの種類と価格

ProtonVPNは無料版以外に3つの有料プランを提供しています(2025年9月時点の価格、年間契約時の月額換算)。Plusプランは月額約600円で、接続可能国65カ国以上、サーバー数1,900台以上、最高速度10Gbps、同時接続10台まで、ストリーミング対応、P2P通信対応、Secure Core機能、広告ブロッカーが利用できます。

Unlimitedプランは月額約1,200円で、Plusプランの全機能に加えてProtonMail Plus機能、Proton Drive(200GBクラウドストレージ)、Proton Calendar、Proton Pass(パスワード管理)が利用可能です。

無料版で十分な人、有料版が必要な人

無料版で十分な人: 公共Wi-Fi利用時のセキュリティ確保が主な目的、日常的なWebブラウジングやメール送受信がメイン、動画視聴やファイル共有はしない、利用頻度が週に数回程度、接続する国が日本・アメリカ・オランダで問題ない、1台のデバイスでのみ使用する方です。

有料版が必要な人: Netflix等のストリーミングサービスを海外から視聴したい、トレント等のP2P通信を利用する、ビデオ会議を頻繁に行う、複数のデバイスで同時利用したい、特定の国のサーバーに接続する必要がある、より高い匿名性が必要な方は有料版が適しています。

週に3回以上VPNを使用し、かつ上記の有料版必須機能のうち1つでも該当する場合は、有料版へのアップグレードを検討する価値があります。

ProtonVPN無料版の活用シーン

公共Wi-Fi利用時のセキュリティ確保

カフェ、空港、ホテル等の公共Wi-Fiはセキュリティリスクが高く、暗号化されていないWi-Fiでは同じネットワークに接続している第三者が通信内容を傍受できる可能性があります。VPN接続を行うと、デバイスとProtonVPNサーバー間の全ての通信が暗号化され、悪意ある第三者が通信を傍受しても内容を解読できません。

特にオンラインバンキングのログイン情報、クレジットカード番号、パスワードやメールアドレス、個人情報を含むフォーム送信時は必須です。公共Wi-Fiに接続する前にProtonVPNアプリを起動し、VPN接続を確立してからWebブラウジングを開始してください。

海外旅行時の安全なインターネット利用

海外旅行中、ホテルや空港のWi-Fiを使用する際もセキュリティリスクがあります。ProtonVPN無料版では、日本のサーバーに接続することで日本国内のサービスに通常通りアクセス可能、通信内容の暗号化による安全性確保、日本語の検索結果や位置情報ベースの表示内容を維持できます。

ただし、中国、イラン、ロシア等の一部の国ではVPN接続自体が制限されている場合があります。渡航前に外務省の海外安全情報や、ProtonVPNの公式ブログで利用可能性を確認してください。

プライバシー保護を重視したWebブラウジング

普段のWebブラウジングでも、ISP(インターネットサービスプロバイダー)は利用者の閲覧履歴を把握しています。VPN接続中は、ISPにはProtonVPNのサーバーに接続しているという情報しか見えず、実際にどのWebサイトを閲覧しているかは把握できなくなります。

特にプライバシーを重視したい検索や情報収集を行う際に、VPN接続を有効にしてください。例えば、健康関連の情報検索、転職活動時の企業リサーチ、政治的に敏感なトピックの調査等が該当します。

よくある質問

無料版は永久に使い続けられますか?

ProtonVPN無料版には利用期間の制限がありません。アカウントを作成すれば、永久に無料で使い続けることができます。ただし、180日間連続でログインがないアカウントは削除される可能性があると利用規約に記載されていますので、定期的にログインして利用していれば問題ありません。

本当にログを記録していないのか信頼できますか?

ProtonVPNのノーログポリシーは高い信頼性があります。スイスのプライバシー保護法に準拠し、2023年にSecuriteamという独立したセキュリティ監査機関が実際にログが記録されていないことを確認しています。また、年に2回透明性レポートを公開し、各国政府からの情報開示請求に対してログがないため提供できないと回答していることが記録されています。

無料版でNetflixは見られますか?

ProtonVPN無料版では、Netflix等の主要な動画配信サービスへのアクセスは非常に困難です。実際に検証したところ、NetflixはプロキシまたはVPNを使用しているようですというエラーメッセージが表示され視聴不可、Disney+も同様にVPN検出により視聴不可、YouTubeは問題なく視聴可能だが読み込み速度は遅めという結果でした。動画配信サービスの視聴が主な目的であれば、有料版へのアップグレードが必要です。

通信速度が遅い時の改善方法は?

速度改善の方法として、接続先サーバーの変更(負荷が低い緑色表示のサーバーを選択)、接続プロトコルの変更(OpenVPN UDP、TCP、WireGuardを試す)、時間帯をずらす(早朝6時〜8時や午後15時〜17時の比較的空いている時間帯を利用)、不要なバックグラウンドアプリの停止が有効です。これらを試しても改善しない場合は、無料版の構造的な速度制限に達している可能性が高く、有料版へのアップグレードが根本的な解決策となります。

まとめ:ProtonVPN無料版を賢く活用するために

ProtonVPN無料版は、無料VPNサービスの中では非常に優秀な選択肢です。データ通信量が完全無制限、広告が一切表示されない、スイスのプライバシー保護法に基づく高い信頼性、金融機関レベルの暗号化技術という強みがあります。

一方で、接続できる国が3カ国のみ、速度は有料版より遅い、ストリーミングサービスは利用困難、P2P通信は不可という制約があります。公共Wi-Fi利用時のセキュリティ確保や、日常的なWebブラウジングの保護には十分な性能を持っていますが、動画視聴やファイル共有を頻繁に行う方には有料版が適しています。

まずは無料版を2週間程度使用して自分の利用パターンを把握し、必要に応じて有料版へのアップグレードを検討することをお勧めします。ProtonVPNは30日間の返金保証があるため、有料版を試してみて満足できなければ全額返金されます。

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ガジェットアナリスト / テックライター/コンテンツライター
オーディオ機器、モバイルガジェット、ウェアラブルデバイスを専門とするテックライター。大手家電メーカーでの製品開発経験を持ち、技術的な知識と実用者の視点を併せ持つ。年間100以上の新製品を実際に使用・検証し、専門知識のない読者でも理解できる分かりやすい解説を心がける。

「テクノロジーは複雑だが、選び方は簡単であるべき」をモットーに、本当に価値のある製品を厳選して紹介。特にオーディオ機器については音響工学の専門知識を活かした詳細なレビューに定評がある。



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