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法人VPN料金完全ガイド|種類別比較と失敗しない選び方

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法人VPN導入時の料金相場は種類によって大きく異なります。インターネットVPNなら月額5,000円から15,000円程度、IP-VPNは月額10,000円から50,000円程度が目安です。初期費用も含めて適切な予算計画を立てることで、セキュアなリモートワーク環境を効率的に構築できます。

Contents
  1. はじめに:2025年法人VPNの料金動向と本記事で分かること
  2. 法人VPN料金の基礎知識|3つの料金体系を理解する
  3. インターネットVPN料金比較|コスパ重視の選択肢5選
  4. IP-VPN料金比較|高セキュリティ重視の選択肢4選
  5. UTM(統合脅威管理)のVPN機能料金比較|セキュリティ強化型4選
  6. 企業規模別VPN料金シミュレーション|実際の導入コスト計算
  7. 隠れたコストを見逃すな!VPN導入の追加費用項目
  8. 料金以外のVPN選定重要ポイント|コスパの真の意味
  9. VPN料金を最適化する5つの戦略
  10. よくある質問|法人VPN料金の疑問を全て解決(FAQ)
  11. まとめ:あなたに最適な法人VPN料金プランの選び方

はじめに:2025年法人VPNの料金動向と本記事で分かること

なぜ今法人VPN料金の正確な把握が重要なのか?

働き方の多様化、クラウドサービスの利用拡大、そしてサイバー攻撃の巧妙化といった要因を背景に、「通信の安全性」を確保する手段としてVPNの重要性が改めて見直されています。2025年現在、多くの企業がVPN導入を検討していますが、料金体系の複雑さが導入の障壁となっているケースが増加しています。

本記事を読むとどんなメリットがありますか?

本記事では、法人VPNの料金体系を種類別に詳しく解説し、あなたの企業規模と用途に最適なVPNサービスを選択するための具体的な指針を提供します。実際の料金データに基づいた比較表と、隠れたコストまで含めた総コスト計算方法も紹介するため、予算オーバーのリスクを回避できます。

法人VPN料金の基礎知識|3つの料金体系を理解する

法人VPNの料金構造はどうなっているのか?

法人VPNの料金は、主に以下の3つの要素で構成されています。

初期費用(初期導入コスト)

  • VPN開設費用:2,000円~50,000円
  • 工事費・設置費用:5,000円~100,000円
  • 機器費用(必要な場合):100,000円~500,000円

月額利用料(ランニングコスト)

  • 基本料金:1,000円~50,000円(拠点数・接続数による)
  • オプション料金:500円~20,000円
  • アクセス回線料金:3,000円~30,000円(別途必要な場合)

保守・サポート費用

  • 基本保守:月額料金の10-20%程度
  • 24時間365日サポート:追加月額5,000円~50,000円

企業規模別の料金目安とは?

企業規模推奨VPN種類月額料金目安初期費用目安
小規模(10名以下)インターネットVPN5,000円~15,000円20,000円~50,000円
中規模(50名以下)IP-VPN/UTM15,000円~30,000円50,000円~200,000円
大規模(100名以上)IP-VPN/閉域網30,000円~100,000円200,000円~1,000,000円

インターネットVPN料金比較|コスパ重視の選択肢5選

Master’sONE CloudWAN オーバーレイタイプ(NTTPCコミュニケーションズ)

初期費用は0円で、月額利用料にはエッジ装置(センドバック保守)やコントロールパネルなども含まれています。

料金詳細

  • 初期費用:0円
  • スタンダードプラン(スモールエッジモデル):月額18,700円
  • スタンダードプラン(ミドルエッジ):月額47,300円
  • クラウドコネクタプラン:月額18,700円

リモートアクセスサービス(SSL-VPN)(シーイーシー)

初期費用が80,000円で1ユーザーあたり500円で利用可能です。最小利用ユーザー数は、50人からとなっています。

料金詳細

  • 初期費用:80,000円
  • 月額利用料:1ユーザーあたり500円(最小50ユーザー~)
  • 最小月額料金:25,000円(50ユーザー分)

FLESPEEQ VPN(日本通信ネットワーク)

料金詳細

  • 初期費用:83,000円/1回線
  • 月額利用料:9,800円(VPNネットワーク利用料と光アクセス回線利用料込み)

Pulse Connect Secure(アセンテック)

料金詳細

  • 初期費用:要問合せ
  • 月額利用料:要問合せ
  • 特徴:モバイルVPN対応、アプリ毎のVPN制御可能

AnyConnect(シスコシステムズ)

料金詳細

  • 初期費用:要問合せ
  • 月額利用料:要問合せ(ユースケース、サブスクリプション期間、合計ユーザ数によって変動)
  • 特徴:フルトンネルVPN、マルチデバイス対応

IP-VPN料金比較|高セキュリティ重視の選択肢4選

KDDI IP-VPN ブロードバンドvalueパック

アクセス回線としてフレッツ 光ネクストを選んだ場合は、7,700円台から利用可能です。

初期費用

  • KDDI IP-VPN工事費:4,400円
  • KDDI専用IP網工事費:3,300円
  • フレッツ工事費:各フレッツ回線工事費
  • ルーター設置工事費:要問合せ

月額利用料(例:フレッツ光ネクスト東日本エリア)

  • KDDI IP-VPN基本料金:2,750円
  • KDDI専用IP網利用料:2,750円
  • 合計:5,500円(税込)

フレッツ・VPN ワイド(NTT東日本・NTT西日本)

1,980円~/1VPN拠点 + フレッツ・アクセスサービス月額利用料

初期費用

  • VPN開設(新規申し込み):2,200円
  • VPN参加者申し込み(新規申し込み):2,200円
  • 別途フレッツ・アクセスサービスの初期費用が発生

月額利用料(VPN管理者・参加者共通)

  • プラン10(10拠点まで):1,980円
  • プラン30(30拠点まで):3,300円
  • プラン100(100拠点まで):11,000円
  • プラン300(300拠点まで):33,000円
  • プラン1000(1,000拠点まで):110,000円

フレッツ・VPN プライオ(NTT東日本・NTT西日本)

フレッツ回線をご利用であれば、1VPN拠点あたり月々9,900円からご利用いただけます。

料金詳細

  • 初期費用:要問合せ
  • 月額利用料:9,900円~/拠点
  • 特徴:IPv6による高速通信、VPN装置(CPE)セット提供

NGN-XLink(NECネッツエスアイ)

初期費用

  • NGN-XLink Hybrid 10G・1G:45,000円
  • NGN-XLink VPN Single:45,000円
  • NGN-XLink VPN Dual:78,000円

月額利用料

  • NGN-XLink Hybrid 10G:29,500円
  • NGN-XLink Hybrid 1G:20,000円
  • NGN-XLink VPN Single:13,000円
  • NGN-XLink VPN Dual:118,000円

UTM(統合脅威管理)のVPN機能料金比較|セキュリティ強化型4選

FortiGate(フォーティネット)

2022年Gartner®ネットワークファイアウォール部門のMagic Quadrant™において、リーダーの1社に位置付けられています。

料金体系(代表的モデル)

機種名接続台数目安本体(初年度保守込)UTMバンドル(初年度保守込)次年度保守
FortiGate-40F40台まで約100,000円約160,000円約28,000円
FortiGate-60F60台まで約140,000円約230,000円約37,000円
FortiGate-80F80台まで約300,000円約450,000円約65,000円
FortiGate-100F100台まで約580,000円約900,000円約140,000円

WatchGuard Firebox

料金体系

機種名接続台数目安Standard Support1年Basic Security Suite1年Total Security Suite1年
Firebox T205台規模180,000円230,000円260,000円
Firebox T4020台規模210,000円260,000円370,000円
Firebox T8050台規模340,000円410,000円570,000円
Firebox M27060台規模360,000円470,000円740,000円

Sophos SG シリーズ

料金詳細

  • SG 105:92,300円
  • SG 115:126,400円
  • SG 125:167,800円
  • SG 135:227,800円
  • SG 210:329,000円
  • 価格にはソフトウェア使用権1年分を含む

Check Point UTM

料金詳細

  • 初年度導入価格:366,000円(730 Applianceの場合)
  • 次年度更新価格(ライセンス1年):90,000円
  • 特徴:高い技術力、優れたレポート機能

企業規模別VPN料金シミュレーション|実際の導入コスト計算

小規模企業(従業員10名)の場合

推奨構成:インターネットVPN

  • 初期費用:80,000円(リモートアクセスサービス)
  • 月額費用:25,000円(50ユーザーライセンス)
  • 年間総コスト:380,000円

中規模企業(従業員50名)の場合

推奨構成:IP-VPN(フレッツ・VPN ワイド)

  • 初期費用:22,000円(VPN開設費用等)
  • 月額費用:11,000円(プラン100)+ フレッツ回線料金
  • 年間総コスト:約154,000円~(回線料金別)

大規模企業(従業員200名、複数拠点)の場合

推奨構成:FortiGate UTM + IP-VPN

  • 初期費用:900,000円(FortiGate-100F UTMバンドル)
  • 月額費用:33,000円(プラン300)+ 保守費用48,000円
  • 年間総コスト:約1,872,000円

隠れたコストを見逃すな!VPN導入の追加費用項目

必ず発生する追加コスト

アクセス回線費用 フレッツ・VPN ワイド月額利用料の他に、別途、フレッツ光ネクストなど、フレッツ・アクセスサービスなどの契約が必要です(別途契約料、工事費、額利用料がかかります)。

  • フレッツ光回線料金:月額4,000円~8,000円/拠点
  • 専用線料金:月額20,000円~100,000円/拠点

保守・サポート費用

  • 基本保守:月額利用料の10-20%
  • 24時間365日サポート:月額5,000円~50,000円
  • オンサイト保守:月額10,000円~100,000円

見落としがちな追加コスト

運用管理費用

  • 管理者人件費:月額100,000円~300,000円
  • 監視ツール:月額5,000円~50,000円
  • ログ管理システム:月額10,000円~100,000円

セキュリティ強化費用

  • 二要素認証システム:月額500円~2,000円/ユーザー
  • 証明書管理:年額50,000円~500,000円
  • セキュリティ監査:年額500,000円~2,000,000円

料金以外のVPN選定重要ポイント|コスパの真の意味

セキュリティレベルによる選択基準

インターネットVPNよりも安全性やセキュリティ面での信頼性が高いです。IP-VPNは閉域ネットワークを使用するため、高いセキュリティが求められる業種では必須の選択肢となります。

業種別推奨セキュリティレベル

  • 金融業、医療業:IP-VPN必須
  • 製造業、商社:IP-VPN推奨
  • IT業、サービス業:インターネットVPN可

通信品質と業務継続性

QoSがどのように実現できるのか、「帯域保証のメニュー」を確認する必要があります。

帯域保証の重要性

  • ベストエフォート型:料金は安いが品質保証なし
  • 帯域保証型:高料金だが安定した通信品質

管理負荷とサポート体制

インターネットVPNの場合は、社内にVPNルーターを設置するため、管理者はある程度の管理スキルが必要です。一方、IP-VPNの場合は、初期設定が問題なくできれば後は事業者に管理を任せられます。

VPN料金を最適化する5つの戦略

戦略1:段階的導入でコスト分散

最初は小規模な構成で開始し、必要に応じて段階的に拡張することで、初期投資を抑制できます。

戦略2:クラウドVPNサービスの活用

クラウドからVPNの機能を提供するサービスです。複雑な仕組みをすべてクラウドで提供するためルーターなどのVPN機器の導入が不要で、レンタルされるVPNブリッジ装置をLANに接続するだけでVPNの構築が可能になります。

戦略3:複数年契約による割引活用

多くのVPNサービスで3年契約時の大幅割引が提供されています。

戦略4:不要なオプションの見直し

導入時に付加したオプションサービスを定期的に見直し、使用頻度の低い機能は解約を検討しましょう。

戦略5:競合他社との価格交渉

既存契約の更新時期に、競合他社の見積もりを活用した価格交渉を実施しましょう。

よくある質問|法人VPN料金の疑問を全て解決(FAQ)

VPNの料金相場はどの程度ですか?

インターネットVPNは、ルーターの購入費用と初期設定のみで済むのでそれほどコストはかかりません。安い場合は2万円程度で、どんなに高くても5万円程度でインターネットVPNを構築可能です。一方、IP-VPNの場合、初期費用だけではなく月額利用料が発生します。利用量や設置拠点数によって費用に幅があり、初期費用は3万円程度からで月額利用料は5,000円から5万円程度です。

無料VPNと有料VPNの違いは何ですか?

無料VPNはセキュリティが低く、法人利用には適していません。有料VPNは高いセキュリティ、安定した通信品質、充実したサポートを提供します。

VPN導入時の隠れたコストはありますか?

アクセス回線料金、保守費用、運用管理費用、セキュリティ強化費用など、基本料金以外にも多くのコストが発生します。総所有コスト(TCO)での検討が重要です。

小規模企業におすすめのVPNは?

従業員10名以下の小規模企業には、初期費用を抑えられるクラウド型のSSL-VPNサービスがおすすめです。月額25,000円程度で50ユーザーまで利用できるサービスが最適です。

VPN契約の最低利用期間はありますか?

多くのサービスで1年間の最低利用期間が設定されています。中途解約時は残期間分の料金支払いが必要な場合があります。

まとめ:あなたに最適な法人VPN料金プランの選び方

法人VPN導入時の料金選定では、単純な月額費用だけでなく、初期費用、保守費用、隠れたコストを含めた総所有コスト(TCO)での判断が重要です。

小規模企業(10名以下):クラウド型SSL-VPN、月額25,000円程度、年間総コスト380,000円 中規模企業(50名以下):IP-VPN(フレッツ・VPN ワイド)、月額15,000円程度、年間総コスト200,000円 大規模企業(100名以上):UTM+IP-VPN、月額80,000円程度、年間総コスト1,800,000円

セキュリティレベル、通信品質、管理負荷を総合的に評価し、3-5年間の中長期的な視点で最適なVPNサービスを選択することが、コストパフォーマンスの高いリモートワーク環境構築の鍵となります。導入前には必ず複数社から見積もりを取得し、実際の利用シーンを想定したテスト導入を実施することをお勧めします。

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オーディオ機器、モバイルガジェット、ウェアラブルデバイスを専門とするテックライター。大手家電メーカーでの製品開発経験を持ち、技術的な知識と実用者の視点を併せ持つ。年間100以上の新製品を実際に使用・検証し、専門知識のない読者でも理解できる分かりやすい解説を心がける。

「テクノロジーは複雑だが、選び方は簡単であるべき」をモットーに、本当に価値のある製品を厳選して紹介。特にオーディオ機器については音響工学の専門知識を活かした詳細なレビューに定評がある。



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